その地に根付いたラーメン等々の食べ物

ラーメンを糸に見立てそれを口に入れることもまた結び。私は「君の名は。」(新海誠 2016年)のラーメンをこういう風に解釈した。監督にはこういう意図はあるかどうか不明だ。
作中に登場する高山ラーメンであるがごく普通の醤油ラーメンのようだ。特に飛騨牛が乗った、観光客向けのものではない。つまりその地に根付いた、その地(の人々)が育んだラーメン言える。そこからその土地の暮らしに思いを馳せるのも旅の楽しみのひとつである。そのラーメンを通じてその土地に今生きる人々や生きていたご先祖様と繋がるこ とが出来る。
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 ラーメン吉野は糸守町で営業していた店と言うのは選挙の街頭演説のシーンを見て分かる通りである。店主が店名入りの軽トラックで聞きに来ている。かつて糸守の人々が食べていたのと同じ味を食べ、それをきっかけにその町(の跡)に辿り着けたのだ。しかも糸みたいな形をした食品である。本当に監督が書籍で語っていることだけであるのだろうか?
私事であるが、名古屋の通勤圏で生まれそこに住んでいるのでお薦めの味噌カツのお店をよくかれる。しかし、私は上手に答えられない。何故なら日頃あまり食べないからだ。普段の昼食に千円前後もかけられないのは普通の金銭感覚であろう。だから美味しい味噌カツ屋は知らない。家で豚カツを揚げたときは味噌ダレをかけるが。そして質問した人もやっぱりなと言う感じで大抵名物はそこに住んでいる人は食べないよねと言う。どうやら全国共通のようだ。
もし飛騨牛なんかが載っていたら値段が跳ね上がるであろう。とても住民が日頃食べられるものではなくなるのでそれを食べたところで住民と繋がれない。只の通りすがりのよそ者で終わってしまった。

 それに対して最近のラーメンどうだろうか?「(横濱)家系」や「濃厚魚介豚骨」といった最近の流行りのラーメンが全国に存在する。メディアの影響を受けているのだろうか?どこで食べても同じような味である。そのお店自体は名古屋のお店でも日本のラーメンを提供している。マスコミの影響を受けやすい日本人の気質を表していると言う意味で日本に根付いているが国内を旅行しているだけではその土地に根付いているとは言いがたい。岡山のラーメン屋の店主に名古屋のラーメンについて聞かれたときに私はスガキヤラーメン以外にはそれが名古屋の味なのか最近の流行りなのか、それともお店独特の変わった味なのかよく分からず曖昧な答え方しかできなかった。「地域の味」を探るには昔から営業している店を観光客や若者をわざわざ集めるような場所でに無い所でみつけるしかないのだろうか。丁度瀧一行が観光地飛騨古川を離れ山奥へと入り込んで行ったように。

 

「君の名は。」についていろいろ語ってみた

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