新海誠展@札幌 ネタバレアリな感想

曲がり角が素晴らしい!

ヴェラシーラが一番分かりやすいと思います。薄暗いカットが沢山のパーテーションに隠れているのでいきなり現れた時に一面に青空が広がります。堂々と飛び立った感じがして感無量です。

他にも桜のピンク色や奥の方に見えるカブが見えたら秒速ですね。アレを見ただけでテーマ音楽が漂います。そして一話の「桜花抄」の区画を鑑賞し二話の「コスモナウト」のエリアに踏み込んだらカブが鎮座している。素敵な演出です。

「星を追う子ども」は丹治さんのコンセプトボードの色使いがアガルタ色ですね。やって来ました地下世界。そしてラストの台詞が隠れているのもまたいいですね。アガルタ色の中でそれが目に留まった時にこの物語の重み、生命の重みを感じられます。

監督の来歴のところは小海町の風景。今度はゆっくり鑑賞したいものです。

「言の葉」は五枚のモニターとポスターが様々な雨の表情を演出していていいですね。見とれてしまいます。そして次の区画に入ると雪野が「先生でしょ」といってしまうところの台詞があり緊張が高まります。起承転結の「転」がはっきりしている感じです。

「ずっとなにかを誰かを探している」といえば「君の名は。」ですね。大きな展示室にはコミカルな部分やオープニングの絵コンテの比較もあって賑やかです。青春真っ只中ですね。そして次の区画にはカタワレ時が広がっています。あそこに入って一番に目に留まるのがカタワレ時のカットが何枚か。そして始めの台詞の対になってる「ずっとなにかを誰かを探していた」も印象的です。

以上が曲がり角の素晴らしさです。立体展示やドット絵みたいにカットを並べて空間を作り出しているのがよくわかりました。第一印象大事ですよね。

ピンボケする?

写真をやってるとこれは重要な問題です。どこをぼかすか。写真だと単純に焦点からの遠近でボケの具合が決まります。それからボカさないように絞りを絞ると暗くなります。難しいですね。

アニメーション、それもデジタルならばその辺の調整とかはある程度自由が効くのではないでしょうか?そして雨の表情の如く実写では表現出来なかったことが可能になるのではと思います。

夕暮れの種子島の高校の描写は実写なら暗くなってしまいそうです。ある程度絞らないとピントも会わせづらいから難しいですね。

桜花抄の背景美術はツツジのつぼみがボカされていないのですね。ロケハン写真ではボケボケだったやつです。それが完成では写真に準じてボカされている。監督のこだわりでしょうか?

なんというか風景だけの場合はばかしを入れていて人物が入るとボカさないような気がしますね。

原画の余白

「秒速5センチメートル」のラストのシーンの原画の比較ができるのも興味深いです。誰もいない踏み切り(文切り?)を見てるカットは背景がしっかり描かれていて閉塞感があります。しかし次の顔をあげた時は余白がたくさんあり開放感というか爽快感、心の虚ろが晴れた感じがあります。しみじみとした気分になります。

新海先生が影響された作品について

「ピラミッド帽子よさようなら」は完結しない作品らしいです。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」もそうでしたね。ヴェラシーラの発進やアスナが渡る鉄橋からそれを連想させられるのでもしかしたらその影響もあるのではと勘ぐっているのですがどうなのでしょうか?この二作はよく似たラストなのでしょうか。そういえば「秒速5センチメートル」はその後どう成長してどんな人生が貴樹に待っているのかが描かれたいないですね。あとヴェラシーラは津軽に帰ったあと二人がどうなったかも。

原画が楽しい!

「君の名は。」の原画が面白すぎました。後ろから襲いかかる高木の影が不審者っぽかったり。瀧(中は三葉)の動きの指定が面白いです。楽しんで作っていた感じが伝わって来ました。

とりあえず以上です。楽しい一日をありがとうございました!

 

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