これは宮沢賢治の世界そっくり。

初出2018年8月25日ブログ雑記林

「君の名は。」公開二周年ですね。人気が今尚も衰えていないことは本当に凄いことです。私も先日聖地巡礼にいきましたが須賀神社で階段を探していた中国の方からもこのシーンはどこかとスマホの画面を示して尋ねられました。他にもそれらしき人が沢山居ました。


さて、この「君の名は。」によく似た童話があるのをご存じですか?宮沢賢治の「シグナルとシグナレス」という童話です。信号機同士の恋ですが彼らは当然動けません。なので方を並べて寄り添うことができないのです。そこでお互いの通信手段としては風にメッセージを託すことでした。それがラストで出会います。

(以引用)
『ええ』
「そうか。ではアルファー』
『アルファー』
『ビーター』『ビーター』
『ガムマア』『ガムマーア!』
『デルタア』『デールータアーアアア』
実に不思議です。
いつかシグナルとシグナレスとの二人はまっ黒な夜の中に肩をならべて
立っていました。
『おや、どうしたんだろう。あたり一面まっ黒びろうどの夜だ』
『まあ、不思議ですわね、まっくらだわ』
(引用ここまで)(「新編銀河鉄道の夜」宮沢賢治著 新潮社1989年 P104)

如何にも片割れ時のシーンですよね。
それから信号機ということですが「前前前世」が流れるシーンで新宿の信号機が出てきます。東京なら何処でも、それこそドコモタワー辺りでも良さそうなのに信号機です。そしてそのシーンは昇る太陽にメッセージを託し、次のカットでそれが糸守町の鳥居に渡ったかのように沈んでいきますね。これも宮沢賢治の作品によく似ています。

新海誠監督の過去作においても宮沢賢治の作品のオマージュともとれるシーンが多く存在します。

「雲の向こう、約束の場所」
・ヴェラシーラは滑走するとき鉄道詩車両の台車を着けている。空飛ぶ電車ということで銀河鉄道の夜を彷彿させる。
・廃駅は小高い丘にあり夏は緑が生い茂る。「銀河鉄道の夜」で祭りにいかなかったジョバンニが銀河鉄道の夢を見た場所のようだ。
「秒速5センチメートル」
・宮沢賢治の作品は星の色に関する描写が美しい。「コスモナウト」の空想宇宙もそれを思わせる。
「星を追う子ども」
・シュンが力尽きる時のカメラワークから「よだかの星」のよだかが力尽きるシーンを思い起こさせる。
・アガルタは人間の負の感情が溜まった世界のようだ。また入るときに水の底へと進んでいく。「双子の星」のヒトデの世界のようだ。

 いかがでしょうか?宮沢賢治の影響を強く受けていると感じませんか?皆様も是非宮沢賢治作品も読んでみてください。

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