10月4日の意味

10月4日は彗星災害(架空の災害)の日ということでTwitterで映画「君の名は。」への愛を叫んだ人も多かったと思います。糸守町に彗星の片割れが落下した運命の日です。では何故あの日だったのでしょうか?

・8月さいごの日 「八月のある朝」(スパークル)や「夏休みのない 八月のよう」(何でもないや)で8月が出てきますが映画の本編が始まるのは9月。そこから瀧くんが山の上で目を覚ますまでは8月は出てきません。ラストの22才になった瀧くんのシーンで出てきたのかもしれませんがそれまでは2013年と2016年の9月から10月にかけての物語です。よくよく考えれば何故8月なのだろうというわけです。 結論から申しますと「8月さいごの日から35日目が運命の日」なのです。8月さん、夏休みがお亡くなりになって35日に当たる日が10月4日なのです。 そして「君の名は。」は生きた心地がしない学校生活の中で「ここでないどっかを夢見」(スパークル)る物語の側面もあるのではないかということです。 死去→35日に運命が決定→49日に忌明け、三途の川を渡りきる(?) ※以降地域や宗派にも依る問題なので一概には言えません。違った体験をされる方もいらっしゃるかも知れません。ここでは私がお坊さんや親戚から聞いたお話をもとに書きます。

・運命を決める35日

仏教の世界では人は死んでから三途の川を渡りきる49日までは7日毎に様々な裁きを受けると言います。その中でも35日は結構重要なのです。何故ならイイトコトロに行けるかどうかが決まる日だからです。あの世にも6つの階層がありましてその中でどこに行けるかは閻魔大王様が決めるのですがその決定が下されるのが35日目なのです。まさに運命の日なのです。 8月31日に亡くなった方の35日が10月4日です。若者の自殺が多いのがその翌日なのでもう一日ずれた方がしっくり来ますがここでは31日に亡くなったということになるのでしょうか。 (天上界、人間界、修羅の世界、畜生の世界、餓鬼の世界、地獄界の六つです。私は猫になって畜生の世界に行くのもいいかな?)

・餅を投げる お餅と言ってもうるち米でしたが投げてきました。山の上のお寺でやりました。死者の魂がどこに集まるかと言いますとその土地の一番高いところ、山の上です。まるで待ち合わせしたみたいですね。そこで我々にとって大切な穀物、中でもお米は大切なものです。それをささげて供養するのです。 他にもお葬式の時に俵むすびを副葬品として棺桶に入れました。おむすびが大切なのですね。 これから山の上に向かう瀧にラーメン屋の親父がチャーシュー入りのおむすびを持たせたのはこういう意味もあるのではないでしょうか?でも完全に逝ってしまわれたら困りますが・・・。ちゃんと戻ってきてくれて良かった。

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・お経を唱えて「うつくしくもがく」

お葬式や法要の時のお経は要はそういうことなのです。死んだ人はこれ以上徳を積む、良いことをすることはできません。死後あの世のどこに行けるかは生前の行いによって決まるのでほぼ決まった運命と言うわけですね。では何故「ほぼ」なのか。完全に決まってはいないのか。それは残された人が自分の「徳」を分け与えて少しでもいい方向に持っていこうとすることができるのです。決まりきった運命に抗うのです。そのためにお経を唱えます。そして運命を変えようとするのです。 瀧が「生きてて欲しかった」と拝み三葉が運命を変えるのはこれに重なりますね。

・二週間後の49日、最も重要な法要

月の満ち欠けから見て飛騨に行った日の数日前が49日でしょう。デートの日が満月ですから次の新月の日が49日。そしてカタワレ時のシーンは三日月です。彗星災害から更に約二週間後ですね。 この日は特に大事な日で三途の川を渡りきる日であり魂を本位牌に入魂する日でもあります。これを機に「忌明け」となるわけです。悲しみに区切りをつける日です。 あくまで月の満ち欠けから49日に当たるのではないかと推測しているので正確な日はわかりません。一日ずれているかも知れません。 飛騨に行く数日前に瀧は何をしたか。それは親へのアリバイやバイトのシフトの作戦を頼んだのです。(糸守のデッサンを鞄にしまったのは当日のように見えたのですがどうなのでしょうか?)思い立ってから即決行でなく準備をしています。思い立ったときが忌明けと考えられます。いつまでもぐずぐずしていられないと思い行動を起こすのです。それから決行です。

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・生きた心地がしない日々

「君の名は。」の裏のストーリーはこうなるのではないでしょうか?夏休みが終わって了って生きた心地がしない高校生がどこか遠くに行きたいと願う物語だと。あの世と現世の間をさまよい歩くような虚ろな日々の中で教室の外を思っているうちに何故か遠いところに行ってしまったという解釈もできるのではないでしょうか? 夏休みの終わりとは心が死ぬと感じた人も多いと思います。新学期の始まりは若者の自殺が多いそうです。学校という閉じ込められた場所が苦痛と感じるそうです。私も学校がめんどくさかったのでその気持ちはよくわかります。

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「君の名は。」についていろいろ語ってみた

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