駅寝してたら翌朝運休になったという件

嫌な予感がしないことなかったんだ。でも強行した結果がこれ。宗谷本線で前日の名寄行き最終列車が打ちきりからのタクシー代行。永山駅でえらい長いこと止まってるなと思ったら何故か降りる駅を聞かれたらこういうことだった。原因は信号機のトラブル。折角の鉄道旅なのに。でもこれはこれで珍しい体験。ありがたく乗車。

一般国道でも高速道路並みに飛ばすタクシー。平然とした道民。これが北海道かと洗礼を受けた。比布までの人たちに便乗する形だったので私が最後に降りることに。運転手さんが心配してかここから迎えがあるかとか聞いてきた。駅寝すると言うのは気が引けたのでなんとかなりますとだけ答えた。

国道を左折して正面に駅がある寂れた商店街に入り駅前に止まる。「(迎えが)誰もおらんけどいいの?」「ハイ大丈夫です。ありがとうございました。」いざ潜入。当然列車は来ないので静まり返っていた。

コンクリートのワンルーム。シンプルな待合室だ。ベンチが横長でないのでマットを敷いて寝よう。

その前に夜の駅を散歩して撮影。どうやら上下戦のホームが互い違いになっているようだ。何となく北海道ではこういう駅が多いような気がする。

ホームは明るい。予定より一足早く今日の役目を終えてぼんやりとしているホームにも電灯が点る。そのうち自動で消えるのかな?とりあえず撮影。駅名板と電灯が映し出す静寂がたまらない。

どうやら反対側からも入れるようだ。防風林の中に一本の道が通っている。どこに繋がっているのだろうか?結論から言うと道路しかなかった。国道なのかな?道道なのかな?一本の田舎道が通っている。辺りは畑のようだ。

防風林のシルエットの先にあるホームはなにかと暖かい光に包まれている。

一枚一枚そんな様子をカメラに納めているときだった。一台の自動車が駆け込んできた。何事だろうか。私の姿を認めると。「お客様、列車ご利用ですか?」とのこと。運休になった列車に乗車予定の人が本当に居なかったか確認らしい。夜遅くご苦労である。一旦待合室に戻って撮影していると伝えた。「とりあえず今日はここでお休みになるのですね。明日もしかしたら動かないかも知れませんが。」「どうやら酷い状況のようで。」「明日運休でも代行があるかちょっとまだ決まってません。」ということで社員さん公認の駅寝となりました。しかし嫌な予感。まあどうせ止まるときは特急も止まるよね。そう思って明日の予定変更を覚悟した。その場合はここでのんびりしよう。

やがて電灯も消えたし寝るとしよう。明日は明日でどうにかなる。

気がつけば朝日が差し込んでいた。始発まで時間がある。さてと、とりあえず撤収の準備でもするか。「お客様にお知らせします。」デカい!やたらと音量がでかくいスピーカーがわーわー言い出す。「本日蘭留駅6時35分発の列車は運休となります。」やっぱりか。ならもう少しゆっくりできる。次の列車でも後続の特急宗谷号に乗り継げばなんとかなる。

駅は朝日で満ちていた。まだ本格的に動き出すには早い時間。しかも今日はもう少しゆっくりする時間ができた。赤信号が灯っており現役の鉄路である。故に悲壮感はない。穏やかな秋の朝だった。

さてさて、肝心の列車はいっこうに動く気配がない。次の列車も運休だ。有人駅に電話で問い合わせてみた。蘭留駅ならだいぶ待たないと無いようだ。快速は通過する小駅なので仕方がない。それにしても次から次に運休する。インターネットで調べてみたら見合わせとしか書いてない。いつになったら動くやら。ところが、何故か特急列車の運休情報は無い。復旧したの?いったいどっちが正しいのか?もう一度電話するとなんと普通列車は運休だが特急列車は定刻通り走らせる予定とのこと。どういう事?やがて運休の張り紙をJRの社員さんが張りに来た。代行はなく他の交通手段で特急停車駅に行ってくださいとの事。どうする。ここで特急を撮影するのも良いかな。それともバスにのって予定を強行するか。それにしてもなんかあっさりしてる。普通列車のやる気のなさがよく解る。やる気のある都会の駅ならもう少し申し訳なさそうな言い方するのにな。

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バスは寂れた商店街を抜けて国道に出てすぐのところに止まる。和寒駅までバスで出れば間に合う。たまにはバス旅も良いかもしれない。地元の人が数名やって来て頭抱えて帰っていった。意外と利用者がいるようだ。でも皆慣れているのか切り替えが早かった。国道のバスに乗るのか?実際バスが平行して走っておりあまり困らないと思う。

 

バスの時間が迫っていた急いで片付けて表へと駆け出す。そういえば鉄道の車両を一度も見ていない。奇妙な駅寝になった。旭川方面のバスが高齢者を満載にして走っていった。運休で人が流れてきたのだろうか?でもJRのやる気のなさを見ているといつもこんな感じなのかとも思ってしまう。直前に地元の人が駅から引き返してバス停にやって来た。慣れているのかフットワークが軽い。

バスは数分遅れていた。名寄方面は空いていた。十分二人席を占領できる。いつもの鉄路を俯瞰しながら短いバス旅の始まりである。

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続く

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