さんふらわーの夜は更けて。 舟游5月の九州旅2

 最早引き返せない処がまたよいのかも知れない。ゴミゴミとした大阪の街の往来も遊園地のようだ。海の只中の船上で飲む酒の味はまた違う。


そうはいってもまだ旅の序盤である。港に出入りする船も多い。あの小舟は我々を追い掛けているのだろうか。それとも只行く先が同じなのだろうか。それにしても賑やかである。形が個性豊かなのも積み荷の中身を色々と想像させられて面白い。


やがて飛行機と交差する、陸はもう大阪府の果てか。
携帯電話の電波は入ったり入らなかったりを繰り返している。未だ未だ陸に囲まれている感覚だが随分孤独だ。
そろそろご飯にしよう。窓の風景ばかりではお腹は満たされない。丁度同じ事を考えていた人も多く自由に使える電子レンジは少々混雑していた。ようやく温っめ終わってラウンジに上がってみると丁度窓際の席が空いていた。運が良い。
焦る事は無い、チビチビやろう、牛肉にワインというがこれならビールの方が合ったかな。等と考えながら、でもやっぱりワインは美味で、要は色々とやってみたいなと考えていた。それにしても辛口なワインである。チーズが一袋あれば丁度良かったか。窓の景色が夕闇にぼんやりとして来た分だけ辛いアルコールの輪郭がはっきりとしてくる。


さて、船内はというと、皆各々の船室に戻って行ったのかこのスペースは空いてきた。と言っても静かでは無い。私の背後で盛り上がっているグループが一組いた。その方々以外は本当に皆引き上げて了った。
日はとっぷりと沈んで了ったようだ。窓の外はもう間も無く暗闇が支配するだろう。今日という日が名残惜しくもある。
「一緒に呑めへん?」
これは誘いに乗って良いのだろうか?例の後ろで盛り上がっていた人達の一人がそう言った。だいぶアルコールも入っているので頭がよく回らない。これも船旅というものだろうか。
結局席を移した。彼等も「舟遊プラン」らしい。何と帰りも同じ船のようだ。これは偶然なのだろうか?この格安プランが設定されているだけによく有りそうな話でもあるが。そして、大分神戸航路が船の故障で間引きしていて瀬戸内海航路の便数が少なかったこともあるかもしれない。実際私は大分神戸航路で計画を立てていたが運休だった。
ベテラン勢の意見も聞いてみたい。
この舟游プランであるが、鹿児島県の志布志と別府(又は大分)の間のルートは大別して二つある。九州の東側の宮崎県を通るか西側の熊本県を通るかである。私は宮崎回りの予定で彼等は熊本回り。九州を廻り廻って同じ船か。こういうのも面白い。同行しないかと誘われたが私は宮崎に用があるし、寝袋に三脚のあの荷物でバイクに乗るかという問題もあり断った。
そしてそのあとは色々と話して。何を話したかというと私も思考回路がパンクしていてよく覚えていないということにしておこう。そして解散になった。

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