大阪行き ひだ36号乗車記 ひだの味覚うまし

ひだ36号の特徴は大垣関ケ原間を下り本線経由、つまり新垂井駅跡経由で走行するところにある。そして、しなの16号が名古屋止まりになった現在、同線の客室から前面展望が利く車両での運用は唯一の存在である。然し、そこを通過する時刻が遅めなので、季節によっては暗い森の中を闇雲に走り続ける事になって了う。今回は5月。カレンダーの隣は夏至を含む6月。日は十分長い。しなの号の大阪乗り入れ廃止のこともありいつ廃止になってしまうかわからない。折角の機会だし乗ってみた。

先頭車両はなんと自由席。展望席が早い者勝ちなのだ。運が悪いと喧嘩になりそうである。この日は先客一人が一番展望の利く席に座っていたがそれ以外は空いていた。逆に言えば他の大多数の乗客は前面展望には興味がないという事である。席に着いたら早速準備開始。お弁当と「聖地の酒」である。軽く撮影も済ませて戻った頃には発車時刻だ。車掌のアナウンスの中に「大阪行き」とあるのが心を振るわせる。自由席は半分程度埋まっている。
高山から岐阜までは名古屋行のひだ号と同じである。只、このキハ85型は平成一桁のデビューであり、数年の内に更新するとの発表もあった。それだけにしっかり味わっておきたい。それに連日良い天気である。こんな恵まれた乗車はそうそうできない。久々野辺りでは大地と青空の真ん中を駆け抜けているようだった。そうは言っても高山線は大半が森の中である。暗い森の中をひたすら登って行く。途中ダムの脇を通ったり橋を渡ったりと楽しいイベントもある。ただやっぱり前面に見えるのは線路が大半である。壮大な景色は側面の方が良い。
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 旅の楽しみの一つは矢張り食である。地元のスーパーの「おふくろの味」らしいお弁当。それから聖地の酒である。裏山で採れるぜんまいとか畑で輝いていそうな茄子とか山の幸である。ハム巻きフライは子どもの好物だけに童心に帰れる一品だ。そして「聖地の酒」は特にクセが無く飲み易い味であった。「君の名は。」に興味があるけど日本酒に馴染みの無い方でも楽しめそうだ。だからと言って味気無いなどという訳では
ない。米のまろやかさが口を満たす味わいである。
 美濃太田が近づく頃になると辺りも明るくなりそこを過ぎると最早近郊路線である。列車の行き違いも頻繁に行うようになったそして岐阜駅に着いた。ここで切り離し作業を行う。見に行こうかと一寸迷ったが席に落ち着いて了っているのでこのまま着席。聖地の酒おいしい。

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