名松線未成線歩きの旅その三~中央から遠い場所

ここのバス停は小屋のような待合室がある。標だけが寂しく立っているものと比べ多少は村の真ん中という感じがする。そして傍らには青い自動販売機が立っている。ついついやりたくなった。飲みたくなったのでは無い。只飲みたいだけでなくやりたいのだ。「バス停カフェ」を。「君の名は。」に登場する「バス停カフェ」が頭によぎりついつい一服。
この村は郵便局や小学校がある。しかし、よく見てみると小学校は数年前に閉校して了っている。昔は子どもも多く賑やかであったのだろうか。公共施設もあるようで一通りのものは揃っていたようだ。バス停の前もよく見ると道に沿って並んでおり商店であったのではないだろうか。もし鉄道が敷かれていたら駅が出来ていたのだろう。

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村のはずれに来た。またバス停がある。自動販売機が遺跡と化している。そしてここから先は一車線の道だ。そして坂に勾配がついているように感じる。川はいよいよ水量も少なく少なく岩に角がつく。
この辺りは杉が整然と並んでいる。木材が豊富に採れる。且て日本では木造の家も多く国産の木材も安かった頃は林業も盛んであった。そして、その輸送に重宝されたのが鉄道である。この地域も鉄道が通れば杉を採り容易に運び出す事が出来たであろう。製材所が立ち並んでいたかもしれない。そう考えると木々からしてみれば未成線に終った事で命拾いしたことになる。
このような山道を歩いていると神社の入り口が多く見られる。山奥の神社は特に神秘的である。今回は寄り道するには時間的に厳しい。今度バスの時間を調べた上で来よう。
また村が見えた。この村は大きな建物が無い。小学校へは先程の村まで通っていたのだろうか。
家の数も少なくどこか古めかしい。日本の中央からとても遠い場所であるという印象だ。

一車線の山道であるが車の往来も少なく特に問題は無い。時折走って来るのが軽トラックというのも田舎らしい。歩き旅する珍しいのか「どこに行くの」と軽トラックのおじさんに聞かれた。そのまま鉄道が通ったであろう道を辿っていると答えた。

日が傾いたのか或いは山が深くなってきたのか薄暗い。川はすっかり渓流へと姿を変えている。「太郎生でタロット占い」と書かれた看板が幾つも目に入る。駄洒落か。少々気になる。

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