名松線未成線歩きの旅その四~三重県の果て、太郎生

ぼんやりと歩いていると後ろの方からクラクションが聞こえてきた。見覚えがあるおじさんが乗っていた。すると車を停めてやって来た。そしてアイスクリームをご馳走になってしまった。
「どうして鉄道のこと知ってるの?」
「マニアの間では有名です。」
聞くところによると鉄道の計画について知る人は地元でも少なくなっているとのこと。そんな中で余所者が知っている事が不思議だったようだ。この辺りはトンネルで通過する予定だったとも教えてくれた。
一般にはあまり知られていなくても路線名にその名残がある。そこから手繰り寄せていけば未成線に辿り着く。そんな私のようなマニアも少なくない。
10分程の立ち話であったが当時を知る方のお話を聞けた事は貴重な体験であった。

さて、太郎生の集落に差し掛かった。今でも営業しているかどうかは判らないが土産物屋が在る。一昔前はそれなりに栄えていたようだ。郵便局も在る。然しちらほらと看板を見かけたタロット占いの所在はよく分からなかった。一寸謎めいたものは少し人里から離れた処が似合う。

この太郎生を過ぎればいよいよ単調な道なりの歩行も終わる。久々に片側一車線の道に出た。そしてここは奈良県である。三重県の一番奥深い所を僅かに越えて了ったようだ。交差点や道の駅がある広々とした空間である。もう少し早い時間ならレストラン等も営業していただろう。然しこの時は閑散としていた。奈良県内なのに伊勢の文字があるのは際どい所に居ることを実感させられる。
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