平成最後のダイヤ改正、北海道廃止駅駅寝旅~5音別、浜中駅巡り

 直別、尺別、音別と「〇別駅」が三つ並ぶ。その内二駅が廃止される訳だから残される音別駅の心境はいかばかりか。
 尺別駅では兎に角冷えた。一刻も早く暖房に一息つきたかった。釧路まで行けば大丈夫だ。だがその一方で他の駅も巡ってみたい欲もあった。そこで丁度良いと思われたのが音別えきである。みどりの窓口もある有人駅だから暖房もついているだろう。その上約一時間半あればそこを始発とする普通列車もある。だから釧路駅出発時刻は変わらない。そこでの待ち時間が短かくなるだけ。これは音別駅も訪問しなければ損である。

 尺別駅を発った列車は暫くは原野の中を走る。そして家が点々と、否集合体として現れた。秘境を脱したようだ。矢張り人が住んでいる所というのはほっとする。作業員の方々が除雪作業を終え駅舎に
戻って行くのが見える。大分様子が違う。
 駅の中は案の定とても暖かかった。雪国らしい火照って了いそうな程の強力なストーヴがしっかり焚かれていた。手袋とマフラーがみるみるうちに乾く。駅舎内の飾り付けも手作り感がある。駅の売り上げに貢献してほしいと言わんばかりの宣伝だ。
 そこで、という訳でもないが私も一枚記念発券。直別発尺別行きの乗車券。ここに音別駅の文字も発行駅として入るから〇別三駅の駅名が入ったマルス券が出来上がる。
 そうしているうちに発車ギリギリになって了った。一時間半という時間は短い。この列車で一時間弱、ほんの少しで着いて了う。昨日の内に私の感覚がおかしくなって了ったのだろう。普段なら短いと言える時間ではない。

 釧路に着いた。待合室で一息ついた後マックスバリューへ行く。目当てはイオン銀行のATM。手数料無料にするために歩く。途中全然反対方向へと行って了いコンビニATMに寄れば楽なのにと思いながらも到着。そういえば2年前、根室本線上厚内駅から釧網本線五十石駅へと向かう途中でも同じような失敗をした。散歩がてら歩くのは好きだし
スーパー価格で食料の調達も出来たので良しとする。
 この日は「SL冬の湿原号」の運転日ということで跨線橋には数名撮り鉄が待機していた。列車は既に入線しており黒煙を吹かしている。私が乗車予定の列車はSLの7分後に発車する。実をいうと次の列車でも悪くない。初田牛駅を通過する列車なので何処か駅巡りをする予定であった。矢張り遠くまで行くので折角だから一駅巡りたい。今回は車内で見送ることにする。
 釧路からの列車は殆どが単行なのでよく混雑する。この時も窓側は大体埋まっていた。取り敢えず席は確保出来た。
 反対列車の遅れの為抑止がかかった。SLも東釧路迄は同じ路線なので一緒に足止め。反対列車がやって来ると、なんとなく眺めていた向かいのホームのSLは古いが観光列車のため華やかに見える。汽笛を力いっぱい鳴らしのんびり楽しげに動いている。これが昔、ディーゼルカーに置き換えが進められた時期は「鈍くさい」と言われた走りだろうか。そしてその後を追う我等がディーゼルカーは追い付いて了ったのか度々徐行を繰り返し東釧路駅へ。ここで地元の方の多くは降りた。ここから先は最果ての鉄路らしくなる。ローカルと言う割には速度が速く感じる。どの駅も矢継ぎ早に去って行く。そうなのだ、列車交換が無いのだ。本当に一両になって了ったようだ。
 起点終点を除けば唯一の有人駅、厚岸駅を過ぎ、いよいよ何処で降りようか考えねばならない。と言っても快速運転なので秘境らしい駅は通過して了う。その中の一つ糸魚沢駅。今度来よう。

 そして本当に何も考えずに浜中という駅で降りた。小さな町だが町と言える処でそこの駅という感じである。ホームではルパン三世がお出迎え。この町が作者であるモンキーパンチ先生の故郷だとか。ルパン三世のラッピング車両には乗ったことがあってこの辺りなのは知っていた。然しこの駅だとは知らなかった。
 マドンナ的な美女が簡易委託駅の駅員である。然し彼女は漫画のキャラクターなので無人駅の扱いの駅である。駅ノートを見るとストーヴがあった頃は良かったと書かれており広々とした空間が寒々しく感じた。だがそれは気温だけだ。椅子にはふかふかな座布団があり駅のあちこちにルパン三世のキャラクターが居て結構賑やかだ。街を挙げて作品を推しているらしくスタンプラリーも行っている。駅と役場のスタンプくらいなら集められるだろうか。そう思ったがここは街の中心では無いらしい。バスに乗り換えて行く半島こそが浜中町の中心地だ。
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 上手いこと接続するバスの便も無いので諦めよう。駅前は役場こそないが家は集まっている。人もまばらで静かな町であるが廃墟という感じは無い。一昔前の商店は細々とやっている感じだ。ちなみに北海道の田舎町のライフライン、セイコーマートは隣の茶路駅の近くにあるらしい。町名を冠する駅としては小振りな印象だ。

 二時間半も矢張り短い。やって来た列車はキハ40。これは嬉しい。タラコ色は結構雪に映えるものである。次はいよいよ初田牛駅である。
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