平成最後のダイヤ改正、北海道廃止駅駅寝旅~7廃村の光景

 流石先輩としか言いようが無い。薦める駅の周りは見事に何も無い。尺別以上に秘境である。金と手間暇掛けて家屋を撤去したのだろうか。そうでもしないとこんな風にはならない。それでも何か無いかと考えひたすら歩く。やがて幹線道路に出る。最果ての地という事もあろうか交通量は殆ど無い。そう思ったがよく見たら道道である。またもや国道から外れた処に位置する駅だ。道理て少ないと思った。それでもぽつぽつ車は通る。これが唯一の人の気配だ。虚しいかな、皆素通りだ。地名こそ立派に残っているが荒地には変わりが無い。
 こんな所であるが立派なシェルターが在る。折しも風が強くなって来た。霧のような雪も舞っている。寒さの余りそこに避難した。それにしても何故ここだけシェルターになっているのだろうか。道路が大きく曲がっているからだろうか。そこで冬期のスリップ事故を防ぐ為にこうやって雪を防いでいるのであろう。
 シェルターを出たら一面真っ白だった。どこまでも続く雪道で気が遠くなる。真っ白な雪原を降り続く雪が更に白くする。これ以上行くと戻れなくなるであろう。引き返すことにした。
 風雪は一時よりも落ち着いてきて視界も程々に晴れた。北の大地の天気は気まぐれだ。コロコロと表情を変えるものだから困ったものだ。まあ予報を見る限り嵐になる事は無さそうなので死ぬ事は無いだろう。
 さて、赤と白の棒が立っている。雪が積もって真っ白でも道が分かるようにと立ててあるものだ。という事はこの先も道なのである。足跡が残されている。という事は誰かが歩いて行った後である。気になるので辿ってみた。然しすぐに途絶えて了い雪の中。行政によりしっかり管理されていて当然と思われた道路さえ
この有り様。村が無くなると云う事はこういう事だと云う現実だけが目の前に広がっていた。
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 西の空を見ると茜色である。晴れ間が出来て呉れたおかげで夕焼けも堪能する事が出来た。無人の小屋なのか家なのか原野にポツリと建っている。見とれて了う光景だ。果たしてこの夕焼けで良かったのかと思う。同じ夕焼けでも一昔前は全く様子が異なった。丁度学校帰りの時間で子ども等のはしゃぎ声があったのかもしれない。勤めを終えて夕日を背に歩む労働者の姿もあったかもしれない。そして家々からは夕飯の支度の煙が漂う。そんな夕焼けであっただろう。そう思うと寂寥の感がこみ上げる。然し、目の前の光景は美しい。果たしてこれで良かったのか。地球の自転の中でそんな感傷に浸ってみる。よく分からないけど星ってデカいんだな。
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