平成最後のダイヤ改正、北海道廃止駅駅寝旅~13序に訪問。床盛?昆布盛

これまたけったいな。昆布盛駅のホームが見えた時そう思った。全駅乗降を目指すなら通り過ぎた駅でも良かったのだ。そちらの方がしっかりとした待合室があるのでまだ一息つけるかと。何も秘境駅に連続して滞在する事も無いのにと思った。然し、ここまで来て了った。次の駅の方がマシであろう。でも、そうしている内に終着駅に着いて了いそうだ。まあ、何とかなるものだ。結局降りた。
こうして森の中に取り残された訳だ。海産物の名を冠しているものの海の気配は全く無い。恐らく都合上集落から遠い処に鉄路が通されたのであろう。駅前の道路がそれを物語っているように思う。

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おやおや、待合室がしっかりとあるではないか。割とガッチリとした木造の待合室だ。到着時は曲線の死角になっていただけのようだ。穏やかな気持ちで戸を開けたら思わず苦笑。床がこんもりと盛り上がっているのだ。駅名の「盛」の字はこの事か。昔欠陥住宅を特集したテレビ番組を見た事があったが正にこんなイメージ。列車を待つ間だけならさほど問題は無いが自宅の一室がこんな感じだったらたまったものではものではない。では、わざわざ遊びに来る私はどう思ったか。これも駅の個性として愛おしく思うのだ。ここで駅寝していたらどうだろうか?腰が痛くならないだろうか。でもやってみたい気もする。
周りは民家等無く静かである。ポツポツ車の通行はあるので人の気配は幾らか感じられる。待合室に貼ってあった手描きの地図があった。矢張り集落はこの先のようだ。
駅ノートもしっかりとある。床の形状を指摘する書き込みが多い。そして、最近の日付を見ると、初田牛駅ノートと同じ人々が記帳している。同士である。
駅前は一寸した駐車スペースになっている。そこに一台の車がやって来た。列車の時間が近付くと送迎の車がやって来るのは毎度の事だ。然し、それにしては時間が早いような気もする。車内からおばさんが出て来た。そして雪掻きを始めた。利用者が居り愛されている駅だとしみじみ感じた。

おっと危ない。踏切が鳴っている。うかうかしては乗り遅れて了う。慌ててホームに出た頃にはゆっくりと列車が入って来ていた。乗って来た列車と同じ車両、同じ乗務員。彼らから見れば、私のような人はどう思われているだろうか。
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