平成最後のダイヤ改正、北海道廃止駅駅寝旅~17深夜の主

 ざわざわざわざわ。隣から何か聞こえる無線の音声みたいだ。本当は有線かもしれないがこの雑音っぽさが無線らしい。隣は何かしらの作業時に使う詰め所なのかもしれない。そこに人が居るような気配は無いが機械は動かしっぱなしのようだ。そして程無くして堂々としたエンジン音が聞こえて来た。黄色い作業用の車両が夜の闇を裂いた。ラッセルではなさそうだが大きな除雪機を着けているのが北国らしい。夜の単独行動の厳しさを物語っている。どうやら隣から聞こえるのは、この車両の位置を知らせるものらしい。なんとなくそんな雰囲気だ。少し停まって仕事場へ向かって走り出した。
 駅寝の楽しみの一つ、消灯後の駅の観察をしよう。冷え込んでいるので手短に済ませよう。
 何か住んでいるのか?赤い光が駅舎からこちらを見ている。怪物の目だろうか。どうせ機械のランプなのだろうがなかなか不気味だ。
「直別駅」の文字は立体的で様になっている。漏れて来る街灯のほのかな光に照らされる感じもまた良い。
 跨線橋に上がると駅前が見渡せる。押し釦式信号機のある交差点の灯りがまぶしく「町」であると感じられる。湿原の方は真っ暗だ。
 夜が明けるには未だ早いので寝る事にした。そうしたら再び隣でざわざわしだした。アレが帰って来るのだろうか。案の定踏切の警報機が鳴り始めまばゆい光が向かって来た。折角なので見に行こう。そうしてサーチライト、もとい前照灯の前へと踊り出た。こういう変わった事する人って作業員の目にはどう映るのだろうか。ドキドキする。停車時間はそう長くなく連絡が済めば発車して行った。
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