平成最後のダイヤ改正、北海道廃止駅駅寝旅~19厚内秘境モーニング

 直別の駅舎が見えなくなったところでデッキから客室に入った。見事に誰も居ない。私の専用車だ。この区間、否さっき降りて行った人達も類だからもっと前から廃止駅巡りのマニアしか乗っていない事になる。廃駅になるのもよく分かる。

厚内駅に停車するもホームには誰も居ない。交換の為の長時間停車だから発車する時に人が来るのかもしれない。交換列車がやって来て更に特急の通過も待つ。閑散っぷりにうんざりしたのか運転士さんは向こうの列車へ油でも売りに行って了った。私は寒いので車内に残った。
 特急列車が去って行っても乗客が来ない。流石に「マジかよ」と呟き一つ。普通列車はのんびりと山の中へ去って行くのだ。そして交換の普通列車は直別駅で私と入れ替わり降りて行った人達を拾うのであろう。

 と、いう訳で長い長い秘境区間、優雅なモーニングタイムの始まりである。木々は幹に枝に雪の実を蓄えてあり単調だが美しい。パンは潰れているが味は変わらない。寝袋の中で暖めた缶コーヒーと共に頂く。美味しい。
 しかし、上厚内は切なかった。一件、煙突から煙が昇っている家がある。あの家の人かな、最期に新聞か何かのインタビューに応えていた人って。そしてもうこの集落は本当に孤立して了ったと思うと不安な気持ちになる。そして駅の跡に積もった雪は切断面の包帯のように痛々しく真っ白であった。
 それから20分程で浦幌駅に着いた。ここからは乗客があった。そして十弗や新吉野でも次々に主に高校生が乗って来た。嗚呼、この為に走らせている列車なのだ。
 ここから先はうとうとしていたのでよく覚えていない。帯広迄は賑やかだった。
 帯広ではスーパーとかち号に連絡する。だから釧路から札幌に向かう時朝一のおおぞら号でなくこの便で秘境区間モーニングを楽しむのも良いかもしれない。(あ、こんな事書いたら今度読者とかちあいそうだな。)
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