夕張支線中間4駅全駅寝ファイル4 清水沢

 やっぱり最終夜はこうなるのか。最終列車がコトコトと走って行ったが人の出入りがある。駅舎や展示の見物や明日の準備の為にやって来た地元の方々まで沢山だ。まあ、未だ19時台だから仕方ないのだが。
 跨線橋から眺めたホームは離れ小島。夜の闇の中にポツリと浮かんでいる。色々あったみたいだけどあんまり考えなかった。只々美しい眺めである。これはこれで良いものだ。

 駅の正面は赤くなったり青くなったりする。そしてたまに黄色くなる。そう、信号機の色なのだ。壁は真っ白なので駅前の信号機の色をしっかり映すのだ。
 駅から歩いて5分もあればセイコーマートに辿り着ける。駅寝には不自由は無さそうだ。
 食料の件は問題無いが私と共に最後まで残っている方はひょっとして駅寝か?広さ的には問題無いので全然良いのだが。何やら細かくメモしている。やがて彼の友人と思しき方々がやって来た。お迎えだろうか。もしかして逆に合宿?結局少々見物した後皆様帰って行かれた。結局一人。

 ポッカリ空いた空間に独り。皆帰って行って了った駅のホームの切なさよ。周りは野生を感じる事もあまり無くてはっきりとした人工物からも距離がある。そんな妙な処である。星たちが一番近くに居るかな。なんて空を見上げながら考えて了った。
 駅舎のド真ん中って一体何処であろう。椅子が真中ら辺に沢山あって真っ平らな場所と言われると一寸複雑な形にも見える。そして、考え直せば今夜は誰が来ても驚かないからあまりど真ん中というのも気が引ける。でも来るのは「一般の利用者」な訳ないか。
 結局こうやって寝た。

 駅の隣はなにやらざわざわしている。数台車中泊の車があるようだ。駅寝よりは車内の方が快適なのだろう。
 消灯後は信号機の光が入り込む。ほんのりと赤青黄色の世界になる。独特の妖しさがある駅だ。ホームはますます独立した感じになって、只々静かであった。

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 この日の朝日は谷間だからなのか霧深かったのかよく見えていないがぼんやりとした朝であった。まずセイコーマートへ行った。深夜に夜食を買いに行かなかった分朝食はしっかり購入。パック入りのスパゲッティーとミルクティーの組み合わせ。留萌線の信砂駅での事を思い出す。あの時と同じ組み合わせだ。そして、その途中で黄色い「貸切」と表示されたタクシーを見た。最終日という事で思い切ってチャーターしたのだな。テレビ局かな。兎に角いつもと違うなとは感じた。
 駅の中にも朝早くから人が集まり出している。地元の方は兎も角鉄道マニアたちは何処に泊まっていたのだろうか。気になるところだ。

 始発列車から相当数の乗客がありそうだ。清水沢駅の人の多さが物語っている。発車時刻までまだまだ時間はあるにも関わらずホームにも人が居る。そして既に汽笛が聞こえ始めている。谷間という地形もありよく反響するのだ。その上頻繁に鳴らすものだから遠い処から聞く事が出来る。
 こうして「最終日」は始まった。

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