令和の夜明けを駅寝で迎えたという話

 古虎渓駅寝
 平成最後の日、私は名残惜しく乗り鉄三昧の一日にして了った。そして閉店間際の駅そば、つまり平成最後の一杯を完食し一度帰宅。最も当初は電車の中で改元を迎えそのまま帰宅する予定であった。だが、やっぱり駅寝したくなり「一寸した秘境」駅に行く事にした。そんな事しているいるから駅迄ダッシュする羽目になった。

 某駅にとっての平成最終列車。馴染みある駅、路線、そして車両でその瞬間を迎える事にした。自分にとっての特別な場所なのである。酒とジョイント音と共に令和を迎えた。零時になった瞬間車内放送での案内は無く他の乗客も特に盛り上がる様子も無くいつもの電車であった。実感が湧かないけど令和になったようだ。

 古虎渓駅に着いた。ホームは大きく曲がっており身をくねらせた長い列車が明かりにギラギラと照らされている。そして、いつも通り発車して行った。改めて駅を見てみると力強いカーブだなという印象だ。

Ad




 駅舎の前に人が数人残っている。山に隔てられているとは言え団地も近い為生活の一部としている人も多い。だから利用者が多い駅だ。駅寝出来るであろうか。少ししたら皆迎えの車がやって来て帰って行った。これで一安心。晩酌を再開する。なかなか立派な木の椅子が残る。昭和時代のものらしい。最終の普通列車、それからゆっくり通過してゆく快速列車共に穏やかな列車であった。それから腹の底から響くバリトン声のようなモーター音が聞こえて来たと思ったらタキであった。新元号も長野のライフラインとしての力強さを感じる。

 みんな帰ったと思って駅舎を写そうと表に出たら何と未だ人が残っているではないか。迎え待ちだとは思うがどうなる改元駅寝。終電から一時間経つ。彼も凍死の心配は無いから寝るつもりかな。などと考えていたら無事お迎えが来た。矢張りこんなことをするのは私くらいなものだ。

 その後は普通の駅寝であった。取り敢えずホームの撮影。駅名板の光の当たり方が妖しくて良い。その最中に点字ブロックに血痕らしきものが付いているのに気が付き少しぞっとした。数年前あったんだよな、自殺が。
 平成最後の本屋での買い物は百合姫。これを読んでいるうちに眠くなり就寝。駅舎内、ホームのどちらも明かりは点きっ放しだ。

Ad



 鳥がチロチロ鳴いている。都会の鳥ではないな。そう考えながら目を覚ました。雨は引き続きパラパラと降っている雲が深く立ち込め谷の中という感じの朝だ。その後ろから令和の明かりが光っている。神々しい雰囲気であった。昨夜のタキはそれこそ瀧であったかのようだ。それが昇って行った方にエネルギーを感じる。

 始発の時刻が近付くと人が集まりだす。と言っても数人だ。こんな休日に朝早くから動く人が山奥では珍しい。

 一番列車の車内はそこそこ席が埋まっていた。大きなスーツケースを持った人が目立つ。新幹線に乗り換えて出かけるようだ。
 朝日ははっきりとは見えないが新しい時代が沸き立っていた。流石改元と言える朝であった。

Ad



にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村

バナー
新海誠監督作品について考えたこと

シェア、拡散歓迎です!宜しくお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA