さんふらわあ下船 志布志上陸! 舟游5月の九州旅3

船の朝は早くは無い。特にこの日は雲に被られていた為に朝日も見られない、只々大海原が広がっているだけなので、何かを見逃すということも殆どない。こうしてレストランの営業が始まっても船室でまったりしていた。
朝食はバイキング形式で620円。(改訂されている可能性もあるので公式ホームページ等で確認お願いします。)昼食を抜ける程胃袋に詰めておけばコスパが良い。貧乏旅行らしい思考である。海側の席は殆ど埋まっていた。その中で如何にも空いたスペースに無理矢理作った感じの二人掛け席が空いていた。二人掛けと言っても横に二人で目の前にパーテイションという如何にも一寸大きな駅そば屋という感じの席である。一人旅なら寧ろこちらの方が良い。

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もう既に陸が見える処を航行していた。茶色い岩肌が勇ましく、その間の平地はどこか郷愁をそそられた。
料理の内容はごくごく一般的な和洋食である。これを三回程おかわりしてデザートもしっかり食べて元を取った。

一寸苦しいが下船の準備に取りかかる。朝ゆっくりした分だけ残された時間はあっという間だ。車での下船が始まったが徒歩での下船は最後である。荷造りの仕上げに入る。舟を降りたは良いが何処へ行こう。無計画なので歩くしかないのだ。
志布志のフェリーターミナルは年期が入っていて小ぢんまりしている。そして駐車場は土地を贅沢に使っている感じがする。小さな港だが沖縄や東京からもフェリーがやって来るらしい。
おやおや、またあの飼育小屋の臭いがする。飼料の臭いだ。以前八戸で見たものと同じようなサイロもあり社名も同じだ。このような港の定番らしい。九州は酪農も盛んなようだ。ここから九州各地に飼料を届けている。


近くに公園があったので一休み。乗ってきた船がポツリと泊まっている。海を眺めるのは地球と一つになるようだ。皆バスに乗り換えたり車だったりで他の下船者はいない。歩こうなんて物好きは私だけのようだ。


 少し歩くと大きな交差点があり、方向を確認してまた歩き出す。大きな商業施設らしい建物が見えてきた。道は未だ未だ続いている。とりあえづ駅まで頑張ろう。ふと目を右に遣ると小さな建物が見えた。それが駅のようだ。何とあっけない。八戸の港からは駅まで橋や工場や更には街とかを抜けて漸く辿り着いたのに、今回はあっけない。貨物列車を走らせるなら恵まれた土地、路線だっただろうに。
 とりあえず駅に着いた。これからの事については観光案内所に助言を頂こう。


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さんふらわーの夜は更けて。 舟游5月の九州旅2

 最早引き返せない処がまたよいのかも知れない。ゴミゴミとした大阪の街の往来も遊園地のようだ。海の只中の船上で飲む酒の味はまた違う。


そうはいってもまだ旅の序盤である。港に出入りする船も多い。あの小舟は我々を追い掛けているのだろうか。それとも只行く先が同じなのだろうか。それにしても賑やかである。形が個性豊かなのも積み荷の中身を色々と想像させられて面白い。


やがて飛行機と交差する、陸はもう大阪府の果てか。
携帯電話の電波は入ったり入らなかったりを繰り返している。未だ未だ陸に囲まれている感覚だが随分孤独だ。
そろそろご飯にしよう。窓の風景ばかりではお腹は満たされない。丁度同じ事を考えていた人も多く自由に使える電子レンジは少々混雑していた。ようやく温っめ終わってラウンジに上がってみると丁度窓際の席が空いていた。運が良い。
焦る事は無い、チビチビやろう、牛肉にワインというがこれならビールの方が合ったかな。等と考えながら、でもやっぱりワインは美味で、要は色々とやってみたいなと考えていた。それにしても辛口なワインである。チーズが一袋あれば丁度良かったか。窓の景色が夕闇にぼんやりとして来た分だけ辛いアルコールの輪郭がはっきりとしてくる。


さて、船内はというと、皆各々の船室に戻って行ったのかこのスペースは空いてきた。と言っても静かでは無い。私の背後で盛り上がっているグループが一組いた。その方々以外は本当に皆引き上げて了った。
日はとっぷりと沈んで了ったようだ。窓の外はもう間も無く暗闇が支配するだろう。今日という日が名残惜しくもある。
「一緒に呑めへん?」
これは誘いに乗って良いのだろうか?例の後ろで盛り上がっていた人達の一人がそう言った。だいぶアルコールも入っているので頭がよく回らない。これも船旅というものだろうか。
結局席を移した。彼等も「舟遊プラン」らしい。何と帰りも同じ船のようだ。これは偶然なのだろうか?この格安プランが設定されているだけによく有りそうな話でもあるが。そして、大分神戸航路が船の故障で間引きしていて瀬戸内海航路の便数が少なかったこともあるかもしれない。実際私は大分神戸航路で計画を立てていたが運休だった。
ベテラン勢の意見も聞いてみたい。
この舟游プランであるが、鹿児島県の志布志と別府(又は大分)の間のルートは大別して二つある。九州の東側の宮崎県を通るか西側の熊本県を通るかである。私は宮崎回りの予定で彼等は熊本回り。九州を廻り廻って同じ船か。こういうのも面白い。同行しないかと誘われたが私は宮崎に用があるし、寝袋に三脚のあの荷物でバイクに乗るかという問題もあり断った。
そしてそのあとは色々と話して。何を話したかというと私も思考回路がパンクしていてよく覚えていないということにしておこう。そして解散になった。

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